鬼門。 ~最高のよせ豆腐と、去年置いてきたものを取りに くるっと恵那山~
10月20日。
行く。と決めたものの、どうにもテンションが上がらない。
それでも、昨年置いてきたものを取りに行かねばと奮い立たせて03:30、自宅を出発。
いつもは5時前に神領駅に着いているのだけど、やっぱり気乗りしてないのか到着したときには5時を過ぎて改札口のシャッターが開いてる。
輪行準備をして青空フリーパスを購入して、ホームに立ってやっとモチベが上がってきた。うつらうつらしつつ電車に揺られる。
やはり18きっぷ期間じゃないからだろうか、それほどの混雑もなく中津川駅に。
気温が低い。
昨年は厚着をして失敗したので、春秋コンプレッションに半袖ジャージにしたのだが。まぁ走り出せばちょうど良くなるかな。
R363を岩村方面へ。
じわじわな上りをゆるゆる走ってると、「この先R363道路拡張のため全面通行止め」
と。
・・・
リサーチ不足はいつものことながら、今回はまさかの通行止め。
困り果てつつ、どうしようもなかったら諦めようと上りだす。
通行止め入り口はバリケード、ではなくて人くらいなら行けるよ~な感じ。犬を散歩してる人にも遭ったし。工事してる人にお願いしてみようと進んでみる。途中路肩が軽く崩落してるところがあったのでてっきりここかと思っていたら、その先で新しい道を作ってるかなり大掛かりな工事現場に。ここまでさらなるゲートはなし。
通過して事務所にいた作業の方に謝って通していただく。すいませんです。まだ作業時間前だったのが功を奏した。工事が終わるまではまだだいぶかかるだろうけど、完成したら走りやすい道になるだろうか。その手前(中津川側)はかなり林道な雰囲気なんだけど。
無事、岩村に降りてパンの美味しいKitto!さんはまだ営業時間前。
www.kittopan.com
食べたかったけど、45分待つのは貧脚のワタシには得策ではないと諦め、
まだ活動していない岩村の街を通過して、R257~R418へ。
達原(たっぱら)渓谷のきれいな紅葉を少し期待したけれど、やっぱちょっと早かったみたいで。
それでも素晴らしい渓谷を眺めながら気持ちよく走る。
トンネルを超えて福寿の清水でボトルを満タンに。
ここのお水も美味しい。ここでコーヒー淹れたら最高かもしれんね。
ここからすぐの小川を渡ると長野県に。
長野県に入った途端気温がもう2℃くらい下がったような。風が冷たい。R153に接続して、道の駅で休憩。
昨年も食べた売店で冷凍うどんのきのこトッピングで温まる。
日差したっぷりなガラス窓のそばでのんびりして、治部坂アタックに備える。
もう、大きな国道なので自転車的には何も面白くない道である。
比較的路側帯が広めに取ってあるので走りづらくはないのだけど。
淡々とペダルを回して治部坂トンネルに到着。しばし下り坂。
の、途中にある治部坂高原スキー場のとなりなる峠のパン屋キッチンストーブさんに立ち寄ってくるみのハードパンとチョコパイを。
1200mだと、ちょっと紅葉が始まってた。
寒原峠のトンネルを超えると、7%の坂道が7.5km続く。
ここからの景色はなかなか良くて、割と好き。この時点ではとても天気が良く、空気も澄んで景色が綺麗に見える。
しかし。
この先の降りるであろう場所辺りに、真っ黒な雲が。
下り坂を終えてR256に接続、昼神温泉のコンビニで休憩。
この地点ではとてもいい天気で暑いくらいだったのだけど。
上り始めて30分位で雨雲が湧いてきて、とうとう降り出した。
まだそれほどの雨ではなかったので雨宿りはせずに走り続け、
訪れたかった長田屋商店に到着した途端、土砂降りに。
ラッキーなのかアンラッキーなのかよくわかんないけれど、雨具なぞ持ち合わせていないので良かったのかな。
何かに、こちらにこれ以上来るな!って言われてるみたいだ。
何はともあれ
地元でしか採れない青大豆で作られた寄せ豆腐を堪能。
何も付けなくてもムースのような味わい。
塩を振って頂くとまた豆腐の旨味がぐっと出て。
出汁醤油で頂くと甘みが引き出されて。
ぺろっといただきました。
昨年来た時は他の人達もいたし、時間押し気味だったから言い出せなかったんですよね~。今回食べることが出来てとても満足。
おばあさんと話しながらみょうがも頂いたり
女将さんが、「失敗しちゃって~」なんて言って出来たての油揚げも頂いちゃったり。も、これも最高に美味しいの。
車だったら、買って帰りたい。。
雨も小ぶりになって来たので出発。
気をつけてな~とおばあちゃんに後押しされてすぐの清内路トンネルへ。
ここでパンク。
片側交互通行だったので、トンネル内で作業をさせて頂く。
工事現場のガードマンさんがサーチライトを持ってきてくれる。
さくさくっとチューブ交換をして、空気を入れてポンプをバルブから抜いたら一気に空気が抜けた。
??????
バルブの口のネジで止めるところがごっそり何処かに。
パンクしたチューブの穴を必死で探して、警備員さんにコンビニ袋に水を入れた袋をもらって穴を見つけるも、イージーパッチが古くなっててチューブに張り付かず、万事休す。
何かに、ワタシにこれ以上こちらに来るな!って力強く言われてるみたいだ。
それでも、行ってやる。
トンネル内に入りGPSが読まなくなった時間が13:36。
諦めてトンネルから出てGPSが読み込んだ時間が14:45。
トボトボと、小雨降る山道を前輪を浮かせて歩く。
「中津川まで35kmかぁ・・・7時間か。やばいなぁ。。」なんて
考えながら、途方に暮れつつ。
途中、作業してる方に、南木曽に自転車店はありそうか訪ねてみるも、南木曽には無いぞぉ。なんて言われつつも励まされ歩いてると
なんか無意味に元気が出てくる。どうにもならないのにね。
下り道というのが幸いしてたのもあるかもしれない。
でも、
暗くなったらちょっとまずいなぁ。何処かで一夜を明かしたほうが良いかもしれないな。。なんて考えつつ1時間ほど経った頃、
「パンクされたんですか?」と一台の車が声を掛けてくれた。
「ええ、予備のチューブがハズレで、どうにもならなくて」
「チューブ、持ってますよ。」
「うわぁ!本当に!!」
「助かります!ありがとうございます!!」
本当に助かりました。
でも、一本目はバルブの根本から裂けて即パンク。
うう。。。。
凄まじい力で進行を阻止しようとしてる何かがあるのだろうか?
うなだれてると、
「まだ、ありますから」
でもその方、もう一本チューブを持っててくれた。
これほど緊張して空気を入れたのは初めてだ。
無事、タイヤに空気が入った。
改めてお礼をしたいので。。と言うと、
「いえ、困った時はお互い様ですから」と固辞され甘えることに。
まだ雨が降るかもしれません。どうぞお気をつけて!と颯爽と去っていかれた。
大宮ナンバーのサイクリストさん、本当にありがとうございました。
16:00、リスタート。
路面が濡れてるのと、昨年の悪夢を再び起こさないよう慎重に下る。
昨年、ここで自爆落車。下り坂、ここを左折しなければならないところを止まりきれずジャックナイフで顔面縫合。
しばらく立ちすくむ。
自分の技術の無さと情けなさを深く反省したかった。
今年は、
ソロの時は必要以上にトラブル対策を怠るなということを身をもって味わった。毎年、同じ場所でいろいろ起こる。鬼門なのかもしれない。
置いてきたものを無事、回収。
ここからは走ったことのない馬籠峠。
慎重に、でももう日暮れの時間も近くなってきてる。
まぁでも、
今は最悪の事態ではない。ゆっくりと確実に上って
5時の有線放送がなる頃、峠に到着。
下り始めると夕焼けが。
まずい、涙が出てたよ。
夕日に映える恵那山、この景色は忘れない。
中津川には17:43に到着。中津川で販売されてる和菓子屋さんの栗きんとんを詰め合わせたセットを買おうと思ったけど、先週食べてるし今回は辞退。ホームに立って食べた焼きそばパンも忘れられない味になった。
21:00に帰宅。
Relive '朝のライド'
GPSの電源が入りっぱなしで帰りの電車のログまで取れちゃった。後で気づいて修正したのを上げたんだけど、作り直してはくれないのね。。まぁ、ご愛嬌ってことで。
昨日まで不調ながら生きてたスマホ。
充電がすんなり出来なくて、それでも翌日の朝には何とか動いてくれてたんだけど、今日の朝、1時間ほど動いたあと突然ブラックアウト。リセットしても何してもうんともすんとも。身代わりになってくれたのだろうか。